カラー剤の使い分け
カラー剤には、色の種類だけでなく新生毛と既染毛と塗り分け用のカラー剤があります。
- アルカリ剤→リフトアップ(明るく)
- 弱アルカリ剤→トーンダウン(暗く)
- ノンアルカリ剤→トーンダウン(暗く)
なぜこのような2種類を塗り分ける必要があるのか
色合わせの為ではなくダメージを防ぐ為と必要以上にアンダーレベルを削らなく(明るく)しないように塗り分けています。
カラーの履歴ある方に、美容室で根元から毛先まで一気に塗布することは、ほとんどありませんね。
塗り分けの目的は
- 色合わせの必要があるから(アルカリ剤のみでも可能)
- 色合わせとアンダーレベルを削りたくないから(弱アルカリ剤かノンアルカリ剤が必要)
アルカリカラー剤だけでも2液のOXYを6%.3%と使い分ける事で、トーンアップもトーンダウンも可能です。
一方、弱アルカリカラー剤、ノンアルカリカラー剤は、トーンアップはできずトーンダウンのみしか使用ができない。
同じ色味のカラー剤を2種類をストックする必要がありますが、アルカリカラー剤のみですと1種類のストックでいけるので、無駄がなくて良いですね。
アルカリカラー剤のみで染めていると
髪染めたの?キレイね
でも・・明るく染めてないのに、明るくなっていってる気がするんだけど?
褪色した時に前より明るくなるの?
毎回同じ明るさで染めてるけど、少しずつ明るくなってる(汗)
んーーそれってアルカリカラー剤で、全体に染めてない?
どうかな?塗り分けて染めてたけど・・暗く染めても褪色したら明るくなるの?
トーンダウンしても、アルカリ剤が作用して少しだけ明るくなってるんだって
そっか色で暗くなってるけど、髪自体は明るくなってるから色が抜けたら前より明るくなのかしら
アルカリカラー剤でOXY3%を使う事で暗くトーンダウンは可能ですが、あくまでカラー剤の調合で色味を濃くして色味でトーンダウンしてるので、色味を薄くすれば、OXY3%でも明るく染める事もできます。
あくまで、色味の抜けたアンダーレベルの明るさを指します。
弱アルカリカラー剤、ノンアルカリカラー剤は、リフトアップする力がない為色味のみ発色するのでアンダーレベルを削ることがないので、繰り返しカラーでも明るくならないし、髪に対して負担が少ないと言えます。
アルカリカラー剤は、OXYで調整してもアルカリ量は、変わらないのでアンダーレベルを削りながら色味の発色をしています。(ブリーチをしながら発色)
アルカリカラーで繰り返し染めていると、クラデーション状に褪色し毛先が明るくなるのは、染めている回数が多いい溜めブリーチされて明るく(髪の内部も空洞化され髪が細く弱くダメージ強く出ています。)
- OXY6%:アルカリ反応が強く、リフトアップにてきしてる。
- OXY3%:アルカリ反応が弱く、リフトアップにてきしてない。
アルカリカラー剤は、便利だけど・・良い事ばかりじゃーないね
でも・・美容師さんに聞かないと、わからないことだね
グレーカラー(白髪染め)でも同じですが、グレーカラーは色素の無い白髪(自在は透明)色はありません。有彩色の色味よりブラウンが多く調合されているので、褪色しても前より明るくなった感じがしない事が多いかもしれません。
明るく染めないなら、褪色した髪には色味のみプライミングで新生毛の希望の明るさに合わせる方がダメージを抑えてトリートメント効果があります。
既染部には、ブリーチをしていないので、繰り返しの毛染めでも明るくならないので、グラデーションのように毛先に向かって明るくなることが少ないです。
縮毛矯正とカラーは、相性が悪く縮毛矯正のみで、カラーをしてなかったキレイな髪も、カラーをする事でダメージの進みが手にとって分かるほどです。縮毛矯正の多い当店では、アルカリカラー剤は根元のみで、既染部はノンアルカリカラー剤を使用しています。
違いは、染めた時より再来店の時に良くわかり、アルカリ有無で髪の環境は変わってきます。