髪が生え変わる周期

白髪が生える周期

ヘアサイクルを理解し、白髪が生える周期を知りましょう。

髪が生まれ変わるサイクルとは

髪の毛はどのように成長して、抜けて、生え変わっていくのかご存じですか? 毛根で作られた毛髪は1日平均で約0.4mm、1ヶ月で約8~10mmの速さで伸び、成長期を終えると抜け落ちていきます。そして約3~9ヶ月くらいかけて次の毛髪をつくる準備をして、再び新しい髪の成長がスタートするのです。

このため、白髪も一度にできるのではなく、メラニン色素が作られなくなった毛髪から徐々に白くなっていきます。例えば、病気などである時期いっせいに、全部の髪のメラニン色素が破壊されたとしても、頭皮から毛髪として出てくるまでには1本1本時間差があるため、一気に白髪頭になるということはありません。

成長期(アナーゲン)
毛球内での細胞分裂によって髪が作られ、成長する時期。その期間は大体4~6年と言われています。
退行期(カターゲン)
毛球内での細胞分裂によって髪が作られ、成長する時期。その期間は大体4~6年と言われています。 退行期(カターゲン) 細胞分裂がストップし、約3~4週間かけて毛球が硬くなっていきます。
休止期(テローゲン)約3~9ヶ月かけて、新しい毛髪を生成する準備をしたのち自然に脱毛します。

ヘアサイクルは男性と女性で異なります。 上記の期間は女性の場合を示しています。

一夜にして白髪になるなんてことあるのですか?

「マリー・アントワネットが一夜にして白髪になった」という伝説が残るように、とても恐い経験などをすると一気に白髪になってしまうと言われますが、もう成長して頭皮から出ている部分が急に白くなることはありえません。強いストレスによって、普通より早く白髪になることはあっても、一夜にして真っ白になるのは不可能です。

白髪を抜いてはダメというのは本当?

白髪を見つけると、少ないうちはつい抜いてしまいたくなるのも分かります。しかし、同じ毛根から次に生えてくる髪も白髪ですし、無理に抜くなどして毛根が死んでしまうと、毛髪自体がもう生えなくなってしまうこともあるのです。

また、病気やストレスなどが原因の場合は、治癒後にまたメラニン色素が生成されることもあるので、むやみに抜くのはやめましょう。 ちなみに、「白髪は抜いたら増える」とよく言われますが、そんなことはありません。とは言え、毛根にダメージを与えることは確かですので、白髪が気になる時はカラーリングすることをおすすめします。